子宮筋腫 原因 やりすぎ

 

子宮筋腫の原因とやりすぎ:男性との関係は?

子宮筋腫の原因が、男性とのセックスのやりすぎにある、という噂もあるようです。しかし、実際は、次の通りです。

  • 子宮筋腫と、男性とのセックスのやりすぎには、関係がない

子宮筋腫と、男性とのセックスのやりすぎに関係があると思われているのは、どうやら、AV女優の麻美ゆまさんが、卵巣腫瘍にかかったことがあるためのようです。しかし、麻美ゆまさんが卵巣腫瘍にかかったのは、AV女優だからではありませんし、セックスのやりすぎでなったわけでもありません。また、麻美ゆまさんの病気は卵巣腫瘍なので、そもそも、子宮筋腫とは関係ありません。

男性とのセックスのやりすぎで発病率が上がるのは、子宮頸がんです。子宮頸がんは、コンドームを使用しないセックスでヒトパピローマウイルス(HPV)に感染することにより、発病率があがります。一般的には、ヒトパピローマウイルスに感染すると、0.1~0.15%の方が子宮頸がんになることが知られています。しかし、子宮筋腫とヒトパピローマウイルスの間に関係があるという報告はないため、セックスのやりすぎで子宮筋腫になることはありません。

一般的に、子宮筋腫の原因は、次のものが考えられています。

  • 女性ホルモンであるエストロゲンが関係している

子宮筋腫は、女性ホルモンであるとエストロゲンの分泌が増えると成長することが知られているため、子宮筋腫の原因に、エストロゲンが関係しているのは、ほぼ間違いありません。ただし、稀にですが、エストロゲンの分泌の少ない初潮前の女性に筋腫が見つかることがあったり、エストロゲンの少なくなる閉経後に少しずつ筋腫の大きくなる方もいるので、子宮筋腫の原因は、エストロゲンだけではないとも考えらています。

そのため、エストロゲン以外の子宮筋腫の原因の一つとしては、次のようなものも考えられています。

  • 免疫力の違い

筋腫の芽は、もともと多くの女性にあるのに、筋腫の成長が人により異なるのは、人により免疫力が異なるからだと考えられているわけです。免疫力(=病気に対する抵抗力)が衰える要因としては、環境ホルモンや食品添加物、農薬や公害で汚染された環境など、様々な環境要因が考えられます。また、それだけでなく、ストレスや睡眠不足、不規則な生活、運動不足、喫煙、飲酒、栄養の偏りなどといった、生活習慣に由来するものも、免疫力の低下を招きます。

なお、子宮の病気と遺伝の関係については、主に海外で研究が進んでおり、多少なりとも関係があるという報告もあります。ただし、子宮の病気と遺伝の関係については、今のところ、まだはっきりとしたことはわかっていません。

以上のように、子宮筋腫は免疫力の低下も関係していますから、女性ホルモンの問題だけで片付けるだけでなく、個人で改善できることもあります。そのため、少しでも、自分で子宮筋腫の改善を試みたい方は、『自宅で改善する魔法の方法』もチェックしておくといいかもしれません。