目次
子宮の検査の方法:子宮の検査の種類
子宮の病気のとき、必ず行うのが、次の3つの検査です。
|
「1.問診」は、症状を質問されて、答えるだけです。
「2.内診」は、膣鏡(クスコ)を入れて膣や子宮口の状態をチェックしたり、膣側に入れた手とお腹の上に当てた手で子宮の動きを確かめ、しこりを確認したりします。
「3.エコー」は、膣に指の太さ程度の探触子(プローブ)を入れて行いますが、セックスの経験のない方は、直腸に探触子を入れてエコーを取ることもあります。
以上の3つの検査により、良性の腫瘍である「子宮筋腫」以外の病気が疑わるときは、さらに、子宮の入り口を細胞をこすり取って子宮頸がんを調べる「細胞診」や、貧血の有無や腫瘍マーカーの値を見る「血液検査」を行い、さらに後日「MRI検査」を行います。MRIは、予約が詰まっている場合が多いため、初診時にはできないことが多く、後日の検査になります。
なお、婦人科でよく見られる、子宮に関連した病気には、次の2つがあります。
|
「子宮筋腫」の検査の方法は、内診やエコーで子宮筋腫が発見され、子宮筋腫が大きかった場合に、追加で検査されることがあります。追加の検査で「MRI」を行うときは、子宮筋腫の場所を確認します。「血液検査」を行うときは、貧血の状態も調べ、その状態次第で鉄分が処方されることもあります。
「子宮内膜症」の検査の方法では、子宮が癒着していないか確認したり、卵巣が腫れていないかチェックしたりします。卵巣が腫れているときは、卵巣に子宮内膜症ができる「卵巣チョコレートのう腫」の可能性が高いため、追加の検査で「MRI」を行って確認します。また、子宮内膜症と一緒に子宮筋腫が合併している場合も、「MRI」で確認できます。
子宮筋腫や子宮内膜症は、すぐに命に関わる病気ではないですが、子宮の病気の中には、悪性の腫瘍(がん)である「子宮肉腫」や「子宮がん(子宮体がん・子宮頸がん)」などの命に関わる病気もあります。そのため、何らかの症状がある場合は、なるべく早く婦人科やレディースクリニックを受診するようにしましょう。また、自分でも子宮をなるべくケアしたい方は、子宮のセルフケアで人気の『自宅で改善する魔法の方法』もチェックしておくといいかもしれません。