月経の仕組み

 

月経の仕組み:月経のメカニズムとは

月経の仕組みや、月経のメカニズムについての解説です。

月経や排卵のサイクルは、脳にある間脳の「視床下部」や「下垂体」にコントロールされています。そして、脳からの指令を受けて、卵巣から2種類の女性ホルモンが分泌され、その影響で月経や排卵が起こります。なお、具体的な月経の仕組みや月経のメカニズムは、次のような流れで起こります。

  1. 卵胞刺激ホルモンの分泌:間脳の視床下部の「性腺刺激ホルモン放出ホルモン」により下垂体が刺激されて、下垂体から「卵胞刺激ホルモン」が出る
  2. 卵胞ホルモンの分泌:卵胞刺激ホルモンにより、「卵巣」は、卵子の入っている袋である「卵胞」を発育させて、「卵胞ホルモン(エストロゲン)」を分泌する。
  3. 黄体化ホルモンの分泌と排卵:卵胞が十分に成熟すると、脳の下垂体にその情報が届けられ、脳の下垂体から「黄体化ホルモン(黄体形成ホルモン)」が分泌されて、「排卵」が起こり、卵子の入った卵胞が「卵管」に排出され、精子と受精する準備が整う。
  4. 黄体ホルモンの分泌:排卵が起こると、排卵した後のくぼみに「黄体」が作られ、「黄体ホルモン(プロゲステロン)」が分泌される。
  5. 着床準備:2種類の女性ホルモンである「卵胞ホルモン(エストロゲン)」と「黄体ホルモン(プロゲステロン)」の影響によって「子宮内膜」が厚くなってスポンジのように柔らかくなり、受精卵が着床しやすい状態になる。
  6. 月経:受精卵が着床せず妊娠しなかったときは、厚く柔らかくなっていた子宮内膜がはがれ、月経として外に出される。

月経の仕組みや月経のメカニズムによる周期的な影響は、心身にも影響を及ぼし、例えば、乳房の張りやおりものの変化、自律神経や気分の変化にも影響します。月経の周期的な影響は、基礎体温を測ってもよく分かり、排卵するときには高温になり、月経が来ると低温に変化します。

子宮の異常に気づけるようにしておくためにも、月経の仕組みや月経のメカニズムだけでなく、普段の自分の月経の様子を理解しておくのも大切です。例えば、次のようなポイントを自分で把握しておくことも、子宮の異常に気づく早道になります。

  • 月経時の出血が多くなったか?
  • 痛みなどの症状が、どの程度で、どのぐらいの頻度であるか?

また、その他にも、女性ホルモンに影響を受けやすいむくみや顔色の状態、子宮に関連する腹部の硬さや違和感などにも注意を向けておけば、婦人科疾患の病気を早期に発見することができます。

一方、もし、違和感を放っておけば、最悪の事態に見舞われることもあります。例えば、AV女優の麻美ゆまさんは、婦人科で卵巣の腫れを指摘され、病院での精密検査を勧められたものの、1年間放っておいてしまった結果、卵巣腫瘍のために両卵巣と子宮を摘出することになってしまいました。

そのため、日頃から自分の身体に興味を持って観察しておき、気になることがあれば、なるべく早めに婦人科を受診するようにしましょう。なお、自分でもできる範囲で子宮をいたわりたいと考えている方は、子宮のセルフケアで人気の『自分で改善する魔法の方法』もチェックしておくといいかもしれません。