子宮 妊娠の仕組み

 

子宮と妊娠の仕組み:排卵・受精・着床

女性の子宮の妊娠の仕組みは、一定の周期で繰り返される、排卵・月経の中で起きます。そして、子宮の排卵と月経は、卵巣から出されるホルモンの変化によって起きます。

子宮の位置と大きさは、次のようになっています。

  • 位置:膀胱と直腸の間
  • 大きさ:鶏卵ぐらい

また、子宮の形は、次のようになっています。

  • 下側:下にある「子宮口」は、「膣」へとつながっている
  • 真ん中:子宮の空間である「内腔(ないくう)」は「子宮内膜」でおおわれている
  • 上側:上の部分には左右に「卵管」があり、卵管の先には「卵管采(らんかいさい)」というラッパ状の部分がある

「卵巣」は、子宮の両側にあり、親指ほどの大きさですが、人間は生まれたときから、100万~200万個の「原始卵胞(卵子のもと)」を持っています。そして、卵巣から「排卵」すると、卵管の先にあるラッパ状の「卵管采」が、排卵した卵子をつかんでキャッチされ(ピックアップ機能)、「卵管」へと送られます。

そして、妊娠の仕組みは、次のようになっています。

  1. 排卵が起こる:初潮から閉経まで、約1ヶ月に1回程度、左右交互に卵巣から成熟した卵子が一つ飛び出す
  2. 受精する:飛び出した卵子は、卵管に吸い込まれて途中で精子に出会い、受精する
  3. 着床する:受精した卵子が、子宮内膜に着床すれば、妊娠となる

妊娠しなかったときは、子宮内膜が出血を伴って剥がれ落ち、膣から体外に出される「月経」が起きます。

もし、なかなか妊娠できない場合は、妊娠の仕組みのどこかで、不具合が起きている可能性があります。例えば、卵管采の卵子をキャッチする機能が衰えていたり、子宮内膜症で卵管が細くなっていたり、子宮筋腫で子宮内膜が薄くなって着床しにくくなっていたりすることもあります。子宮は女性にとって大切な器官なので、少しでも子宮をいたわりたい方は、子宮のセルフケアで人気の『自宅で改善する魔法の方法』もチェックしておくといいかもしれません。