子宮筋腫と出血

 

子宮筋腫の出血と原因

子宮筋腫の出血は、主に次の2つの原因により起こります。

  1. 子宮筋腫のために、子宮筋の収縮が正常でなくなり、月経の出血が止まりにくくなる
  2. 子宮筋腫のために、子宮内腔(子宮の空間)が大きくなり、剥がれる子宮内膜の面積が広くなり、うっ血も起こるため、出血量が多く、出血する期間も長くなる

出血が起きやすい子宮筋腫の種類は、子宮の3つある層のうちの一番内側にできる「粘膜下筋腫」と、子宮の3つある層のうちの真ん中にのみできる「筋層内筋腫」です。

一方、子宮筋腫のできる位置によっては、症状がでない場合も多く、特に、子宮の3つある層のうちの一番外側でできる「漿膜下筋腫」では、月経の出血の異常はほとんどありません。また、「筋層内筋腫」でも、子宮筋腫が小さいうちは、月経の出血はあまりひどくなりません。

月経異常としてよく起こる症状は、次の2つです。

  • 過多月経:月経血量が、異常に多い症状
  • 過長月経:出血日数が、8日異常続くもの

「過多月経」は、「粘膜下筋腫」の特徴的な症状です。ただし「過多月経」は、子宮筋腫だけでなく子宮腺筋症でも起きやすい症状なので、鑑別が必要です。

「過多月経」の目安としては、次のようなものがあります。

  • 夜間、大きなナプキン(場合によってはおむつ)を使わないと、出血で夜具を汚してしまう
  • 出血が気になって、よく眠れない
  • 日中のナプキンの交換を頻回(1時間に最低1回)は行わなければいけない
  • 外出や仕事のときは、タンポンをして、さらに大きめのナプキンを使わなければ心配
  • 大きめの血の塊が出る

「過長月経」は、出血が長く続くため、月経の開始がいつなのかわかりにくくなることもあります。

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子宮筋腫の出血量が多い場合と、貧血

子宮筋腫の出血量が多い場合は、次のように症状が出てきます。

  1. 出血量が多くなる
  2. 貧血が起こる
  3. 放って置くと、慢性の貧血に進行する
  4. 出血量が多くなるため、心臓や肺に負担がかかり、疲れやすくなる

貧血であるかどうかは、血液中のヘモグロビン(血色色素、Hb)で判断しますが、正常値の半分程度の数値になっている患者さんもいます。そのため、最近疲れやすくなったと感じている女性の方は、医療機関を受診してみるのもいいかもしれません。

もし子宮筋腫であったとしても、子宮筋腫は良性の腫瘍なので、それで死ぬことはなく、治療すれば治る病気です。家でも子宮筋腫の痛みの軽減を試したい方は、『自宅で改善する魔法の方法』もチェックしておくといいかもしれません。

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