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子宮筋腫の症状と出血:痛みや腰痛との違い
子宮筋腫の症状には、出血や痛み、腰痛などの様々な症状がありますが、大きく、次の2つに分けられます。
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「子宮筋腫そのものがもたらす症状」は、子宮筋腫が原因で、直接起こります。その中でも、特に注意しなければいけないのが、過多月経による貧血です。
子宮筋腫の表面には、たくさんの毛細血管があり、月経時には大量の出血を起こして過多月経になります。また、過多月経により鉄欠乏性貧血も、引き起こしやすくなります。
貧血が続いて鉄が不足すると、血液中の赤血球が、身体に必要な酸素を十分に供給できなくなるため、生活に支障を生じやすくなり、慢性的に記憶力が低下したり、気持ちが不安定になって、脈絡もなく怒ったり泣いたりしてしまう感情障害を引き起こすこともあります。
さらに、酸素を供給するために、心臓はたくさんの血液を全身を送ろうとするため、心臓の負担が増えて、心不全により突然死する危険性も高まります。
「子宮筋腫が大きくなって他の器官に影響して起こる症状」は、子宮筋腫が大きくなることにより、他の臓器を圧迫して起こります。特に、子宮筋腫が成長して握りこぶしくらいの大きさになると、様々な圧迫症状が起きやすくなります。腰の神経を圧迫すれば腰痛になりますし、膀胱を圧迫すれば頻尿になります。また、直腸や大腸を圧迫すると便秘になりますし、内臓を圧迫すると下腹部痛を伴うこともあります。
子宮筋腫の症状は、年齢や生活環境によっても異なりますが、自覚症状があれば、治療の必要なレベルです。しかし、自覚症状がない場合は、子宮筋腫の大小に関わらず、経過観察となることも多いです。しかし、ただ経過観察するだけでもいいですが、自分でも何かしら、子宮筋腫への対策をしたい方は、『自宅で改善する魔法の方法』も、チェックしておくといいかもしれません。