子宮筋腫 不妊の原因

 

子宮筋腫と不妊の原因:場所や大きさ

子宮筋腫は、場所や大きさによっては、不妊の原因になることがあります。

子宮筋腫になったからといって、必ずしも、不妊になるかといえば、そんなことはありません。実際、子宮筋腫があっても、出産を経験したことのある人は、たくさんいます。

子宮筋腫は、大きく3つの種類に分かれますが、子宮筋腫のできる場所により、不妊の原因へのなりやすさが異なります。子宮筋腫は、できる場所により、大きく、次の3つに分けられます。

粘膜下筋腫(ねんまくかきんしゅ) 子宮の内側にできる。子宮筋腫の約1割を占める。
筋層内筋腫(きんそうないきんしゅ) 子宮の筋肉にできる。子宮筋腫の約7割を占める。
漿膜下筋腫(しょうまくかきんしゅ) 子宮の外側にできる。子宮筋腫の約2割を占める。

そして、それぞれの子宮筋腫のタイプにより、不妊の原因のなりやすさは、次のように異なります。

粘膜下筋腫 不妊の原因となる
筋層内筋腫 不妊の原因となる
漿膜下筋腫 不妊とはあまり関係ない

粘膜下筋腫や筋肉層筋腫の場合、子宮筋腫がある部分の子宮内膜が薄くなります。そのため、は、薄くなった子宮内膜に受精卵が着床しづらくなり、妊娠しにくくなる可能性があるわけです。

また、子宮筋腫の大きさが大きいと、子宮の変形が起こって、不妊の原因となることもあります。子宮が変形すると、受精卵や胎児に栄養を送る血流が減少したり、卵管の変形などが起こったりするため、受精や着床、胎児の成長に影響を及ぼします。

そのため、妊娠を希望する方は、自覚症状のある・なしに関わらず、子宮筋腫の治療は受けた方がいいわけです。ただし、妊娠の希望がなかったり、閉経間近だったりした場合は、つらい痛みやひどい出血などの自覚症状などがなければ、経過観察で様子を見ることもあります。

子宮筋腫は、成人女性の3~4人に1人はもっている、婦人科疾患の中で最も多い病気です。ただし、子宮筋腫は自分で対処できる面もありますから、子宮筋腫を少しでもなんとかしたい方は、大人気の『自宅で改善する魔法の方法』も、チェックしておくといいかもしれません。