子宮筋腫 診断方法

 

子宮筋腫の診断方法:検査で分かるポイント

子宮筋腫の診断方法は、複数の検査による診断ポイントを元にして行われます。

子宮筋腫の診断方法で使われる検査には、次のようなものがあります。

問診 月経の状態や自覚症状、治療歴などを確認
視認 外陰部の異常がないかを確認
膣鏡診 おりものや子宮膣部の状態などで、他の病気の有無を確認
細胞診 子宮頸がんの有無を確認
双合診(そうごうしん) 卵巣の状態、子宮筋腫の有無や状態を確認
エコー(超音波検査) 筋腫の位置、大きさ、数、子宮内膜の状態、卵巣の状態を診断
MRI 筋腫の数や大きさ、位置、性状などの正確な診断。また、他の病気との判別も。

「細胞診」は、子宮頸がんの診断のために行うため、子宮筋腫の診断方法とは直接関係がありません。ただし、婦人科にとって、子宮頸がんの有無は大事なため、子宮筋腫の検査の一貫として行われます。なお、細胞診といっても、針などで刺すわけではなく、ヘラで子宮の入り口の細胞を取るだけなので、痛みはほとんどありません。

「双合診(そうごうしん)」は、あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、産婦人科の内診・触診のことです。産婦人科では、膣内に指を入れてお腹側に押し、さらに反対の手でお腹の上から膣に向かって押すことで、双方向から触診を行うため「双合診」と呼ばれます。

子宮筋腫自体は、成人女性の3~4人に1人は持っていると言われる、婦人科疾患の中で最も多い病気です。また、子宮筋腫は良性の腫瘍なので、症状の出ていない場合は、それほど問題にはなりません。ただし、症状のある場合は、様々な診断方法により、子宮筋腫の状態や大きさ、数を見極めてから、治療方法を選択します。そのため、複数の検査を行うことが大切なわけです。特に、子宮筋腫の検査の中でも、子宮筋腫の状態のよく分かる「エコー」や「MRI」は重要です。なお、自分で子宮筋腫の軽減を目指したい方は、『自宅で改善する魔法の方法』という方法もあるので、一度、チェックしておくのもいいかもしれません。