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子宮内膜症の症状チェックシート:レバー状の塊など
子宮内膜症の症状のチェックシートです。子宮内膜症は、できる場所により症状が異なりますが、次のような症状が現れます。
骨盤内疼痛 | 月経痛(月経困難症)、下腹痛、腰痛、性交痛 |
性交痛 | 深く挿入されたときに子宮の入り口が押され、周囲と癒着した子宮全体が動かされることにより、つるような痛みが起こる |
月経異常 | 過多月経(レバー状の血の塊を含むことも)、不正出血 |
消化器症状 | 腹痛、排便痛、下血、便秘、下痢 |
尿路症状 | 頻尿、血尿 |
不妊 | 卵管の動きが悪い、排卵障害 |
呼吸器症状 | 気胸、血痰(けったん)、喀血(かっけつ) ※ 肺・横隔膜などにできる子宮内膜症 |
皮膚腫瘍 | 腫れ、疼痛、出血などをともなう ※ へそや帝王切開などの傷跡にできる子宮内膜症 |
なお、症状のチェックシートの中で、呼吸器症状や皮膚症状は、肺やおへそといった場所で子宮内膜の組織が増えたときに起こる症状なので、稀な症状症です。一般的には、子宮内膜症は、下腹部や卵巣にできます。そのため、主な子宮内膜症の症状も、「子宮・下腹部・大腸・膀胱に関連した症状」と覚えておけばいいかもしれません。
子宮内膜症の症状で見られることのある「生理の中にレバー状の大きな血の塊がたくさん混じる症状」は、過多月経の一つの症状です。月経の血の量が多いと、血液をサラサラにする酵素が足りず、血の塊ができてしまい、レバー状の血が混じることがあるわけです。
以上が、子宮内膜症の症状ですが、卵巣に子宮内膜症のできる「卵巣チョコレートのう腫」の場合は、病気が進行するまで無症状のこともあります。ただし、卵巣チョコレートのう腫が進行すると、卵巣チョコレートのう腫が破裂したり、卵巣ねじれたりして、激しい腹痛になることもあります。卵巣チョコレートのう腫の場合は、症状がなくても、エコーやMRIで発見できるので、子宮内膜症が気になる方は、症状がはっきり出ていなくても、産婦人科を受診した方がいいかもしれません。なお、子宮内膜症を、自分でも少しでもなんとかしたいと考えている方は、子宮内膜症対策の『自宅で改善する魔法の方法』もチェックしておくといいかもしれません。