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子宮内膜症の検査方法:痛いか
子宮内膜症の検査方法は、大きく次の2つに分けられます。
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「1.初日の検査」は、初回に行う子宮内膜症の検査方法です。初日の検査は、次のような検査が一般的です。
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「内診」の「膣鏡診」とは、膣鏡(クスコ)と呼ばれる器具を挿入して、膣を開いて状態をチェックします。
「内診」の「双合診」とは、産婦人科で使われる用語で、産婦人科の触診のことです。双合診は、片方の手の指を膣に入れてお腹側に押し、もう片方の手をお腹に乗せてお腹側から子宮に向かって押すことで、子宮やお腹の具合を確認します。子宮側とお腹側の双方向から押すため、「双合診」と呼ばれるわけです。
「エコー」は、一般的なイメージだとお腹からエコーを撮りますが、最近では、膣に指の太さ程度の探触子を入れて膣側からエコーを撮る「経膣法(けいちつほう)」でエコーを撮ります。経膣法の方が、子宮内膜症の状態をよりよく知ることができるためです。エコーを行えば、無症状であることも多い「卵巣チョコレートのう腫(卵巣に子宮内膜症のできる病気)」の有無もわかります。
「細胞診」は、子宮の入り口の細胞をヘラで取るだけなので、ほとんど痛みはありません。細胞診は、子宮内膜症の検査ではなく、子宮頸がんの検査です。しかし、子宮頸がんは女性にとって深刻な病気なので、子宮内膜症の検査と同時に行われることが多いです。
「2.後日の検査」は、初回の検査の結果を元にして、追加で行う場合の子宮内膜症の検査方法です。後日の検査には、次のようなものがあります。
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「MRI検査」は、子宮内膜症の広がり具合を見たり、卵巣に子宮内膜症のできる「卵巣チョコレートのう腫」の大きさをチェックしたり、悪性所見(がん)の有無を調べたりするために行います。
「CT検査」は、卵巣チョコレートのう腫の悪性所見(がん)の有無を調べるために行います。
卵巣チョコレートのう腫は、無症状のことも多いですが、エコーで有無を確認できるだけでなく、MRIやCTを使えば、早期で状態をチェックすることもできます。
子宮内膜症の検査は、血液検査の採血以外は、特に痛い検査はなく、採血も注射を刺すだけなので、痛いといってもそれほどではありません。そのため、検査方法について、それほど心配する必要はありません。
なお、子宮内膜症は、日々の生活を改善することで、軽快を目指すこともできます。そのため、病院に通うことに加えて、自分でも子宮内膜症に対処したい方は、『自宅で改善する魔法の方法』もチェックしておくといいかもしれません。